つい最近、経験した、俺的に洒落にならない怖い話。幽霊とかじゃないんだけど。
バイクが趣味でお盆休み一杯、帰省もかねてあちこちをウロウロしてた。
で、休みの最終日の夕方、また一人暮らしのワンルームマンションに帰ってきた。
一週間、誰一人入る者のいなかった独身男の部屋は、むわっと蒸し暑い。
クーラーをつけて熱いシャワーを浴びて、ビールのカンを空けてソファーに座り、 ひといきついたその時。

ジジジジジジジジジジジジジジジジ!

部屋の中に大音量で奇妙な音が鳴り響いた。
音がした方向を見て、俺は「え!?」と固まった。
白い壁に、蝉、蝉、蝉。蝉が10匹ほどとまっていた。
そのうちの一匹が、人の気配を感じてか、急に鳴きだしたのだ。
気持ち悪い。だが、俺も男だ。別に、虫が怖いわけでもなし。

どこから入ってきたのだろう?換気扇?

などと思いながら、壁の蝉の群れに近づいて、ぞっとした。
その蝉の、一匹一匹が、壁に虫ピンで固定されていた。
鳴いた蝉以外の他の蝉は、既に死んでおり、すっかり乾燥していた。


学校の帰り大通り沿いのマンションの前を通るとき、
上から何かヒラヒラ落ちてきた。
「?」
拾ってみると、新聞紙の切れ端だった。
「なぁんだ。」
捨てようとしたとき、裏側に赤鉛筆でこう書いてあるのが目に入った。
『しね』


子供の頃の夢だが
俺が部屋からリビングに降りてドアを開けると

そこには俺を包丁でメッタ刺ししている親父の姿があった。
自分が殺される姿を俺が見ていた。

自分が何者か分からなくなって泣き叫んだ。
目が覚めるとベットの上で夢と思いリビングに降りた。

普通通りの朝で朝食をすませて洗面所に行くと
親父がいた。
親父はすれ違いざまに
『痛かったか?』と小声で聞いてきた。
その瞬間俺は嘔吐し意識を失った。


以前一人暮らしをしていた時に夜中に寝返りうったら隣に知らない人が寝てた。
寝呆けた振りしながらトイレに行き鍵閉めてガクブルしてたら、
トイレのドア越しに、

また来るからね。

って声と玄関の閉まる音に引っ越しを決めた私