某アジアの猥雑とした都会。 バックパッカーの若い日本人男が引き付けられるように そのいかがわしい店に入っていく。 奇妙な置き物や明らかに奇形の人形、生きているのか鑞人形なのか 首輪をつけた若い等身大の女や、篭の鶏、変わった形のパイプなど 眺め、キッチュでいかがわしい安っぽさこそアジアの醍醐味と 楽しみながら乱雑な店の奥に進むと、棚の上に手足のない頭と 胴体だけの人間の像がひとつずつ入った篭が数点ならべられているのを 見つけた。 どれも篭の中に横たわっているが、心無しか動いて いるようなのもある。 流石に気味が悪くなり、 「気持ちわりーな」とつぶやいてその場を立ち去ろうとすると、 その篭の中の一体が突然顔をこちらに向け、 「日本人か!助けてくれ!俺は○○大学の○○○○○だ!」と 叫んだ。 バックパッカーの男は日本語がわからないふりをして、 その場を足早に立ち去った。 大平洋には無数の小さな島で成り立っている所がある。 都市部の島は比較的便利だが、点在する島の中には 警察や政府も介入していないような孤島も存在する。 そういった孤島は、独自の集落、習慣、掟によって 統括されている。 あるフリーライターが、島々を旅していた。 ホテルなどには泊まらない、人を介して訪れ、現地の家に滞在し、 生活を肌で感じ、いずれそれを本にするつもりだった。 ある小さな島を訪れた。そこには長老のもとに掟を守り 原始の暮らしをしている部族がいて、フリーライターはその 古代から続く暮らしぶりに魅了された。 何日もかけ、男達に交じり漁を手伝いようやく部族からも 客人として受け入れてもらえるようになったころ、 夜になると独身の男達が長老の家に集まることに気づいた。 何か儀式が行われているのか、彼はいたく興味を持ち 自分も参加させてくれるよう長老に頼み込んだ。 初めは渋っていた長老だが、彼も独身であること、また彼の熱心さに、 いよいよ招待してくれる日がきた。 フリーライターは、その日、夜になると長老の家を訪れた。 島の住居は壁や扉のない簡易的な東屋だが、 長老の家の奥には、四方を木塀で囲まれた、窓のない小屋があった。 若者達はその中に入っていく。 薄暗いその小屋に入ると、古びた机の上に、なにかうごく90センチ位の 物がおいてあり、若者達が取り囲んでいる。 犬か?魚か? 目を凝らしてみると、それは魚ではなく、四肢が付け根の所から 切り落とされた、胴体だけの人間、若い女性、いや かつては若い女性だった物、であった。 若者達は順番にその胴体に、自らの下半身を 埋め込み、性の処理をしている。女は狂っているのか、それとも 薬物などで正気を失っているのか、うつろな目で天井を見上げ しきりと小さく低いうなり声を出している。 思わず逃げ出そうと小屋を飛び出すと、表には長老がいた。 「加わらないのか?」としゃがれ声で問いかける。 フリーライターは猛然と首を横に降った。できない、自分にはできない、 なぜなら、あのうなり声は確かにこう言っていた。 「や……め……て……、や……め……て……、」 あれは日本人だ。 長老は言った。「部族の女は婚姻まで純潔を守らねればならぬ。 この島は都会から遠い。島の若い男達に間違いを犯させないための、 先人の知恵だ。島には時折やってくる旅人がいる。 これに加わりわしらの仲間になるならば、いつまでもいてもいいが、 加わらないならば、この事を忘れると誓い、お前は立ち去れ。 わしらの神は男色を禁じている。」 ある男が借金の返済をめぐってヤクザに脅されて、まったく金のあてのない男は結局金の代わりになる高く売れそうな良い女を差し出すという交換条件を飲まされた。 しかしどう考えても自分の知り合いや近所にそんな女性は思い当たらない。出会い系で探そうかと思い始めた時、ふと自分が店長を勤めている店で雇っている女子高生のことを思い出した。 あの娘なら相手も納得するだろうと、自分の身の上を考えれば他人の一人や二人知ったことではない。 いつも通り店にやってきたバイトの女子高生は、突然店長から「もうすぐ仕入れ先の人が来るから仕入れ先へ一緒に行ってきて」というわけの分からない不審な指示を受けるが、すぐに二人組みの男性が車でやってきて店長に付いて行くように言われたので状況がよくのみこめないまま一緒に車に乗り込んだ。 二人組みはヤクザに雇われた人身売買ブローカー。 女子高生が連れて行かれたのは都心の中心にある巨大ビル。応接間で出されたお茶を飲んで気を失った。気が付けば身動きできず、声も出ない。 女子高生は病院のベッドに寝かされていた。しばらくして女子高生は驚愕の事実を知る。自分の両腕両足が付け根から無くなっているのだ。知らない間に切断されてしまったのだ。 両腕両足の付け根は白い包帯でぐるぐる巻きにされている。そこで約一ヶ月、女子高生は寝たきりの生活を送った。面倒を見たのは主治医らしい女医と助手らしい数人の男。 決まった時間ごとに助手の男がやってきてわずかな食事を食べさせられ、点滴をされ、排便排尿も寝たまま男の前でさせられた。 最初は作業的に食事を与えてくれた男達がある時から女子高生に代償を求め始めた。 ペニスを出して女子高生の顔の上にまたがり、それを口にくわえてしゃぶるように言われた。 食事をもらうためには従わざるをえなかった。 そのうち男達の要求はエスカレートして肛門性交を強いられるようになった。 男達には何か訳があるらしく、膣だけは犯される事はなかったが一ヶ月そういった生活を送った。 その後、手足の無い女子高生は大きなバッグに詰められそこから海外へ運ばれ外国の金持ちのもとへ売り飛ばされ、そこの中学生の息子の性処理道具として扱われる事になる。 逃げる事も反抗する事もできない女子高生は少年の部屋に荷物のように転がされていて、少年が欲情したときにいつでも簡単に犯された。 半年ほどで少年には飽きられ、妊娠もしたのでその後は別の所に売り飛ばされ ただの性奴隷として自殺する事もできない生活を強いられる。 |